“Project Management Fundamentals”補足
4/23(火)に「クラスメソッド課外授業 7日目 ”GIGSI” CASE OF CLASSMETHOD」でセッションを演りました。
バンドリーダーのおおはしりきたけによる速報ブログはこちら。
「“GIGSI”CASE OF CLASSMETHODを開催しました!!」
ライブが始まる直前までは即興性を重視した”CYCLONE”を演奏するつもりでしたが、そういう飛び道具的なセッションよりもオーソドックスで僕らのルーツにあたるセッションがしたい気分だったので直前でセッションリストを変更しました。
当日のスライド
スライド自体は、3年前に発表した「PMBOKの基礎」と他いくつかのセッションの再構成ですが、その時以上に基礎(Fundamental)にフォーカスした内容になっております。
そういった背景があるので差し込んでるフィル(※)が若干古いのはご容赦ください。
※ フィル=キメのフレーズ。ここではネタの意
ちょっと前に、メインストリームでは「アジャイルがダメだと思う7つの理由」の爆発的ヒットを皮切りに大きなムーブメントが起きていました。僕らもそれに乗りたかったのですが、長期のツアーを組んで過密スケジュール(※)だったので、その時は応えることができませんでした。
※ 長期のツアーを組んで過密スケジュール=業務が多忙の意
僕自身は、プロジェクトへ取り組む姿勢は何年も前から一貫していて、PMBOKに書かれているこの注意書き以上でも以下でもないと思っています。
アジャイルであろうとなかろうと、プロジェクトを回していく上で大事にしなくてはならないことは共通してあるはずです。
そういうこともあって、基礎(Fundamental)について話がしたかったのでそういう内容にしました。
プロジェクト・マネジメントの基礎的な部分を疎かにしている人が、無闇矢鱈にウォーターフォールをバカにしたりアジャイルを持ち上げているのは感心できません。
それは、コード押さえるもやっとの駆け出しギタリストがジミヘンにあこがれて逆効き用のギターをひっくり返してエフェクターに凝りだしたり、SUGIZOにあこがれて突然フレットレス・ギターを買ってきて(悪い意味で)変態的なギターソロを弾きだすのに近い話だと思います。そんなのおかしいですよね。
ちなみに僕はギター弾けませんけど。
最後に、Fundamental について
僕にとってこの言葉はアメリカンフットボールの「ファンダメンタル・フットボール・ポジション」に由来します。
アメリカンフットボールをプレイする際の基本的な姿勢(体制)のことです。腰を少し落とし、腕をリラックスした状態にしてボールに対して正対して構えます。いつどこへでも駆けつけることができ、どこから相手選手がぶつかってきても対応するための基本的な姿勢です。この構えは素人でもできます。
しかし素人のファンダメンタル・フットボール・ポジションはとてもぎこちなく弱そうです。経験の浅い選手は体のどこかに変に力が入っていてやはり頼りなさそうです。
しかしベテラン選手のファンダメンタル・フットボール・ポジションはリラックスしていてもすごく強そうです。ただ単に腕をぶらんと下げて中腰で立ってるだけなのに!
それは日々の鍛錬と何十試合も闘ってきた結果として身につくものです。
要点
- プロジェクトの条件や制約を整理すること。
- ステークホルダーを確認して、誰が何に責任をもっているか洗い出すこと。
- 計画を作ること、ズレが生じたら理由を分析して対策を打つこと。
- 情報伝達手段を定めること。
- リスクを管理すること。
- QCDS(品質・コスト・納期・スコープ)に影響を与える問題が生じたら早急に共有して対策を講じること。その根拠をしっかり洗い出すこと。
- 長期のプロジェクトの場合は、プロジェクトが健全に運営されているかチェックすること。
こういうプロジェクト・マネジメントの「基礎」はどのようなプロセスの流行り廃りに関係なく必要なことであり、関わる全てのメンバーが意識することですが、最初から全部卒なくできるものでもありません。それこそ、日々の鍛錬と経験で身につくものです。
僕も相当疎かですしね。
自省の意味を込めて、以上です。